映画ファンド特集第4回目は、今後の展望について専門家に話を聞いた。金融面の問題に詳しい監査法人トーマツの伊藤雅之氏【写真右】は、「映画ファンドを大きくしなければ組成コストにあわないため、今後は複数の作品に投資するファンドが主流になるでしょう」と予想。個人投資家が少額で購入できるファンドは生まれにくいという。 (右から)伊藤雅之氏、小田実氏 その一方、コンテンツ業界に詳しい小田実氏【写真左】は「音楽業界でインディーズ作品が小規模ながら成功していることを考えると、映画ファンドも大型作品と小型作品の二極化が進む」との見解を示している。急成長は見込みづらいものの、映画が製作され続ける限り、映画ファンドが発展する可能性はまだまだありそうだ。 ▼伊藤 雅之(いとう・まさゆき)氏の略歴 監査法人トーマツ TMTグループ パートナー 公認会計士 1987年に監査法人トーマツ入社。法定監査、株式公開支援