神秘的な猫の行動といえばやはり「ゴロゴロ」だろう。「ゴロゴロ」といってもランチ前のOLの腹部から出る音ではない。あなたの膝の上に座る時や食事をしている時など猫が「快適」と感じる時に出す喉鳴らし(Purring)である。 あの「ゴロゴロ」はいったいどうやって「演奏」されるのか知りたい猫ファンは数多いだろう。 ゴロゴロと喉を鳴らす音は「声帯を空気が通過する結果ではなく、気管と横隔膜の筋肉の共鳴による咽頭の振動である」とDr. Houptは説明しているが、他にも喉頭質皺壁(こうとうしつしゅうへき)という仮声帯が振るえているのではないか?(麻布大学獣医学部 武藤教授)、大動脈が振るえているのではないか?あるいは舌骨が振動しているのではないか?などいくつか通説が提唱されているが残念ながら明確なエビデンスはない。 本来「ゴロゴロ」は子猫と母猫がコミュニケートするために使われていた。つまり目も開かず、聴