知人に某分野の作家が居る。時々彼の自宅に遊びに行くと、書きかけの原稿を見せられ意見を請われる事がある。 一通り読んで、登場するキャラクター達の名前に特徴がある事に気づいた。 「そういえば、○○○(某有名ゲームソフト)の登場人物の名前と重複している場合が多い気が。」 「ああ。意図してそうしてる。」 「それは何故?」 「今のところ×××や□□□といった名前は○○○の登場人物にしか使われていない。つまり×××や□□□といえば○○○の登場人物を想像する人が多いという事だ。」 「まあ、確かに。」 「なので、その名前を付ければ、自然と読者は○○○の方の個性やそれにまつわるストーリーを頭に思い浮かべるわけだ。」 「ほう。」 「○○○で設定されたものから踏襲したり、逆に崩したりする事で、俺の作品の登場人物の印象を少しでも深められれば、と思ったわけだ。」 「そんなものなのか。」 「効果のない人には全く無意味