自民党総裁に選出され、二十六日には首相に就任することになる安倍晋三官房長官。一国の長となるだけに、この間指摘されてきた疑惑・問題にどう答えるのか――。 「安晋会」めぐる疑惑 多くの被害者を出した耐震強度偽装事件。元一級建築士の姉歯秀次被告らの責任が司法の場で問われていますが、国土交通省に働きかけた伊藤公介元国土庁長官など政治家の関与についての究明は、国会の課題です。 国交省が昨年十一月、事件を公表する直前、偽装マンションを販売したヒューザー社長の小嶋進被告が議員会館を訪ね、安倍氏の政策秘書に相談、政策秘書が同省審議官に要望を伝えていたことが国会で明らかになりました。 小嶋被告は、安倍氏を支援する「安晋会」に入っており、その会長から安倍氏の政策秘書を紹介してもらったといいます。 安倍氏は国会で、この問題をただされ、「安晋会」の「会長ではない」としたものの、「代表幹事」の名刺をつくった人物が、