アメリカの日本ウォッチャーたちの間で、新たに注目を集めるようになった、2人のたたき上げ政治家がいる。 1月17日、自民党の萩生田(はぎうだ)光一総裁特別補佐の講演が話題を呼んだ。マスコミ非公開の席で、萩生田氏は、首相の靖国参拝を「失望」と評した米国の反応に「共和党政権の時代にこんな揚げ足をとったことはない。民主党政権だから、オバマ大統領だから言っている」と反論した。最大の同盟国・アメリカへの真っ向からの不満の表明だった。 萩生田氏は早くから北朝鮮による日本人拉致問題に取り組み、01年に八王子市議から都議選に出馬した時から、安倍氏が応援に来ている。現在は筆頭副幹事長も務めて衆院当選3回。昨年8月の終戦記念日には、安倍首相の玉串料を靖国神社に奉納したこともある。昨年秋ごろから「年内に必ず参拝する」と断言してきたほど、首相の心情には通じている側近だ。 もう1人、首相が初当選の時から行動をともにし