窃盗事件の参考人の少年を取り調べ中に暴行を加えたとして、茨城県警監察室は27日、つくば中央署に勤務する生活安全課(当時)の男性巡査部長(41)を戒告の懲戒処分としたと発表した。 県警監察室の調べによると、巡査部長は6月5日午後7時50分ごろ、同署の取調室で、窃盗事件の参考人だった中学2年の男子生徒(13)から事情を聴いていたところ、「しみじみしろ」と言って男子生徒の右ほほを左手の甲の部分でたたいたという。 少年は右の口元から血がにじんでいたという。「しみじみしろ」は茨城弁で「しっかりしろ、ちゃんとしろ」などの意味で使われる。 取り調べ翌日、少年の母親が同署に「息子が取り調べの際、警察官から暴行を受けた」と問い合わせ、発覚。その後、巡査部長は少年と母親に謝罪した。 巡査部長は同室に対し、「少年のあいまいな態度を反省させようと、突発的に手を出してしまった」と話しているという。 宮腰賢次監察室長