大阪市の橋下徹市長(42)は19日、市教育委員会所管の吹奏楽団「市音楽団」に関し、解散も含め事業全体をゼロベースで見直す方針を表明した。事業費を学校外教育の補助などに転用する意向だ。市役所で記者団に述べた。 市によると、全国で地方自治体が音楽団を直接運営しているのは大阪市だけだという。音楽団は市職員43人で構成、うち39人が楽器を演奏する音楽士として採用され、市内各所で演奏会を開くほか、市立小中学校の吹奏楽部への指導を実施している。年間の支出総額は約4億3000万円に上る。 市長は大阪府知事時代に財政再建策の一環で大阪センチュリー交響楽団(現・日本センチュリー交響楽団)への補助金を段階的に削減し2011年度に全廃。これを念頭に「府で無くしたのに、市で続ける理由が分からない」と強調した。(共同) [2012年1月19日23時12分]