16日未明に起きたマグニチュード7.3の「本震」は、ダメージを受けていた熊本の街をさらに傷つけた。多くの人が亡くなり、行方不明者の捜索が続いている。週明けの18日、行政や企業、大学が活動を再開し、被災者が避難先から追われる事態も出ている。交通網の寸断で物資の供給や通勤が滞り、熊本県八代市は損壊した市役所からの移転を始めるなど、社会活動への打撃は大きい。 【写真特集】迫る72時間…自衛隊、懸命な捜索活動続く ◇熊本県立大が避難場所閉鎖 熊本地震で被災した住民らが一時1000人以上が避難していた熊本県立大(熊本市東区、五百旗頭<いおきべ>真理事長)が18日正午で、「指定緊急避難場所」を閉鎖した。熊本市は同大を一時的な「避難場所」としているが、長期滞在が可能な「避難所」には指定していない。大学側は「講義再開の準備のため閉鎖はやむをえない」としているが、震度6強の地震からわずか2日後の閉鎖に多