「アイ・アム・レジェンド」写真:Everett Collection/アフロ新型コロナウイルスのワクチン未接種者を中心に、デルタ株が猛威をふるっているアメリカで、ウィル・スミス主演のSF「アイ・アム・レジェンド」(2007)を理由にワクチン接種を拒否する人々が現れている。 「アイ・アム・レジェンド」は、リチャード・マシスンの小説「地球最後の男」を原作に、アキバ・ゴールズマン(「ビューティフル・マインド」「ダ・ヴィンチ・コード」)が脚本を執筆。ウイルス感染により、世界人口60億人のほとんどが絶滅したなかで生き残った、米ニューヨークでただひとりの生存者ネビル(スミス)の姿を描いた。 現在、ワクチン拒否派のあいだで、「『アイ・アム・レジェンド』では人々がワクチン接種によりゾンビ化する」という事実と異なる話と、それが現実世界のワクチン接種でも起こり得るという陰謀論がSNSで蔓延している。実際、8月