私は、43歳の主婦です。 ふとしたことで、谷崎潤一郎『細雪』にはまっています。 舞台は昭和11年。 何気なく読んでいて、びっくりしたのが 時折、点綴される、蒔岡家の暮らしぶり、雑貨の類。 上巻、冒頭に、悦子がお土産をねだるシーン 『お土産分かってるなあ、姉ちゃん』 『こないだ見といた御飯の炊ける玩具やろ』 この時代、実際に炊飯できるおままごと道具が 量産されていたのでしょうか。 すごい! また中巻では、昭和13年の大阪水害が描かれていますが さらっと『電気冷蔵庫が役に立たなくなっているので』 え?70年以上も前に電気冷蔵庫があったの? 果たして、どのメーカーが出していたのか、 勿論、買えたのは蒔岡家のような都市部の富裕層だった でしょうが。 同じく中巻の銀座の「ローマイヤァ」で 『ウィンナ シュニッツレルがあったで』との台詞、 その他(順不同)『クロームライカ』『資生堂の美容室で、ゾートス