「ネット通販(EC)でうちの商品を売ったほうが、間違いなく知名度にプラスになるとは思っている。だが、すぐにやりますよ、とはならない」 カジュアル衣料大手のしまむらが10月2日に開いた2018年2月期の中間決算説明会。その席上で野中正人社長は、インターネット通販への本格的な参入は現時点で予定していないと言い切った。 アパレル競合各社はゾゾタウンに追随 スタートトゥデイが運営する「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」が、ネット通販旋風を日本のファッション市場に巻き起こした。これに追随する形でアパレル各社がこぞってネット通販に参入する中、売上高で業界第2位のしまむらの動向は注目を集めている。 しまむらでは、「裏地あったかパンツ」などの大量に売れるコア商品の導入を進めているが、商品展開は低価格かつ少量多品種が基本。商品の入れ替えが早く、店舗によって品ぞろえも異なる。それだけに実店舗でさまざまな商品を手