労働時間を一定の時間とみなし、出退勤や労働時間帯を個人で管理する「裁量労働制」。労働者が効率的に働き、正当に評価されるという点では魅力的な働き方だ。しかし実際は、みなし労働時間と実労働時間があまりにかけ離れ、長時間労働が蔓延している職場も多い。 企業口コミサイト「キャリコネ」には、裁量労働制の現場で働く人々のリアルな声が寄せられている。(※参照元 キャリコネ「裁量労働」) 「労基法はまったく遵守されていない」 横行する名ばかり裁量労働 仕事が終わらない! そもそも「裁量労働制」とは、あらかじめ労使で決めたみなし労働時間を設定し、出退勤時間や労働時間の配分が個人に委ねられる制度だ。みなし労働時間が1日8時間の場合、1日に6時間働いても10時間働いても、「1日8時間働いた」とみなされる。研究職やソフトウェア開発、マスコミ、弁護士などを対象とした「専門業務型」と、一般企業の本社などで企画立案・調