シャープ片山会長のリストラ理由を見ると、銀行役員受入後に決まっており、銀行の力が強まっていることが分かります。シャープは、銀行役員派遣を一度断っていますが、片山会長がサムスンとの提携を決定、優先交渉権を与えています。シャープ片山会長の不良債権を、どのように整理していくのかが、今後の経営のポイントになりそうですね。 (1)シャープ役員と経営者の悪化 シャープ役員級にみずほコーポレート銀行出身者の理由 シャープ役員増加の老害で社員混乱 シャープ経営者の能力不足で経営悪化 シャープは役員増加により、企業統治が不明確になりました。シャープの提携戦略は明確な方針がなく、出資金額も限定的な金額にとどまっており、最大の出資予定であったホンハイとは出資期限までの資金振込みに失敗しました。 シャープは今年度から、銀行役員を受け入れると同時に中期経営計画を策定していますが、一度断った銀行役員受け入れ後に、役員