「もう、驚くしかないじゃないですか! ショートプログラム3位であんなに驚いたのに、総合で2位……。なんだか、恐れ多いくらいの気持ちです(笑)」 とは、フリー終了後の羽生結弦(東北高)のコメント。「驚くしかない」そんな気持ちは、見ていたこちらも同じかもしれない。日本からは高橋大輔(関大大学院)、小塚崇彦(トヨタ自動車)、さらに米国からジェレミー・アボット、アダム・リッポンと豪華メンバーがそろった四大陸選手権。これほどの大舞台で、シニア1年生・羽生結弦が堂々の銀メダル獲得である。 「でも小塚選手は、これがシーズン最後の試合じゃない。世界選手権に向けての調整として臨む、ってこと、試合前から聞いていました。だけど僕はこれが最後で、力を振りしぼらなくちゃいけない大会。立場は全然違います。だから今回は順位というよりも、フリーで4回転と2度のトリプルアクセルが入ったことが、来シーズンに向けての大きな