様々な場面でよく聞くのが「文科省の言うことを聞かなければ交付金を減らされる」ということです。これって本当でしょうか。私個人としては、少なくとも国立大学においては都市伝説と同程度の信憑性だと考えてます。 冒頭の文章を二つに分けてみましょう。前段の「文科省の言うことを聞かなければ」ですが、この「文科省の言うこと」とは法的根拠がある指示と行政指導に近い有象無象な任意の指導等に分けられます。前者はともかく、任意の指導等に従うかの決定権は大学にあるはずなのに強制のようになっている現状もあり、だからこそ「文科省の言うことを聞かなければ」というフレーズには悲観的なニュアンスが含まれているのでしょう。学内での十分な検討を経ずに任意の指導等に従わざるをえないことは現状でも生じていると思いますし、このようなニュアンスになることも理解できます。後段の「交付金を減らされる」について、これは国立大学運営費交付金が文