韓国の国家情報院は、北朝鮮の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力相(国防相に相当)が4月30日に処刑された情報があることを発表した。 玄氏は以前から、金正恩第一書記の指示や命令に従わず、不満を表明しており、4月24、25日に開かれた人民軍幹部大会で居眠りをしたことを機に、軍幹部ら数百人の公開の場で銃殺されたと見られている。正恩氏体制下ではこれまでに、幹部70人余りが処刑されている。 この背景には、北朝鮮の権力中枢部で、正恩氏の指導力に懐疑的な見方が広まっているという事情があるようだ。これに対し正恩氏は、不満を持つ者を容赦なく処刑。国際的に孤立し、経済難に打開策も打てず、恐怖政治を行って引き締めを図る以外に方法がないほど行き詰まっていると考えられる。 30代の血気盛んな正恩氏が、今後、国内の統制の行き詰まりから暴発してもおかしくない状況に来ているのか。実際、北朝鮮の朝鮮人民軍は13日、韓国と