ペットのために冷暖房を使う家庭は、ペットを飼っていない家庭と比べて電力消費量が夏と冬に約2割アップ――。国立環境研究所の研究者が分析したところ、こんな結果が明らかになった。ペットの室内飼いが一般的となり、人の不在時でもペットのため冷暖房を使用する家庭が増えている。国内全体の電力消費量にはどの程度影響を及ぼしているのだろうか。 環境省が2017~2021年度に全国で実施した家庭部門のCO2排出実態統計調査(7~9月、12~3月)の情報を用いて分析した。 21年度の調査データをみると、ペットのために冷房を使う世帯は電力消費量が月平均0・17ギガジュール(GJ)増加、暖房でも0・27GJ増えていた。居住する人が1人増えたときに増加する電力消費量は0・25GJとされ、ペットによる影響が小さくないことを示している。 過去5年分の調査データでもおおむね同様の結果で、ペットのために冷暖房を使用する世帯で
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