中嶋慧・松尾衛『一般ゲージ理論と共変解析力学』(現代数学社・2020年10月出版)のサポートページです. こちらの中嶋さんのwebsiteもご覧ください. アマゾンでの取り扱いはこちらです. まえがき 本書は、(質点系の)解析力学の基礎と特殊相対論の基礎を修得している読者を対象に、一般ゲージ理論の入門を微分形式を駆使しながら行うことを目的とする。 ゲージ理論とは、局所的な連続変換に対して理論が不変となるような系を扱う場の理論である。特に量子化された場に対してはゲージ場の量子論と呼ばれる。自然界の4つの基本的な相互作用のうち重力を除く、電磁気力, 弱い力, 強い力と、電子やニュートリノ, クォークといった素粒子を記述する標準模型はゲージ場の量子論の一例である。また素粒子現象に限らず、様々な物性現象もゲージ場の量子論を駆使することで、その微視的な性質が調べられている。 古典論に限定するならば重