1. 概要 1980年代に、パソコンと接続してプレゼンテーションに使用する、いわゆる“データプロジェクター”が初めて市場に登場した。以来、プロジェクターの仕様は様々に変化を遂げ、また新機能が次々に追加されてきた。 プロジェクターの主要部品の1つである光源部(ランプ)には、従来、ハロゲンランプやメタルハライドランプが使用されてきた。しかし、プロジェクターの高効率化、コンパクト化、また低コスト化の観点から、表示デバイス(DLP、液晶)のチップサイズの縮小化が進められ、ランプにも点光源性(短アーク)が求められるようになり、1990年代に超高圧水銀ランプが実用化された。以降、超高圧水銀ランプは標準的な光源として、広く利用されている1)。 ウシオ電機も、1998年にデータプロジェクター用の超高圧水銀ランプ(NSHランプ)を市場に投入、次いで2000年にはデジタルシネマ用のキセノンランプを投入し、プロ