ともにモンゴル国出身の第68代横綱・朝青龍明徳と第69代横綱・白鵬翔 日本の国技と言われている大相撲では、現在モンゴル国やポリネシア、東欧など世界各地から才能のある選手が集まり、相撲内容は多彩になった。しかし、それと同時に地元である日本出身の力士が、現在に至るまで長期間活躍出来ていないという様子が、ウィンブルドン現象に例えられる場合がある。 幕内最高優勝では、2006年1月場所の栃東大裕(3回目の優勝)以降は、2016年1月場所の琴奨菊和弘の初優勝まで丁度10年間にわたり、日本出身力士の幕内優勝が一人も出なかった(ただし2012年5月場所、モンゴル出身で日本国籍を取得済の旭天鵬勝が平幕優勝)。また2003年1月場所限りで貴乃花光司が現役引退してから2017年3月場所に稀勢の里寛が横綱になるまで、14年間も日本出身の横綱が存在していなかった。さらに日本出身の横綱は1998年5月場所後の若乃花