──考えてみれば、外では牛肉ばかりを食っている。 ある日の昼食は牛丼。イベント後の夕食は牛焼肉定食。旅先の朝食には定食と牛皿。入るお店は、どこへ行っても目に入る、赤・黄・橙の、3種の店舗。お手軽かつ安価な牛丼チェーンは、僕らの心強い見方なのだ。特に新入社員時代は、ド田舎にてマジでお世話になりました。 一方、家で食べる「肉」と言えば、圧倒的に「鶏」が多い。親子丼、炒り鶏、すっぱ煮などなど。豚さんも同じくらいには多いものの、我が家で「肉」と聞くと「鶏」の印象が非常に強い。自分の前世がニワトリだった(と勝手に思っている)こととは無関係のはずだけれど。 外では「牛」、家では「鶏」。つまりはこれまで、外食で「鶏」を食らう機会が意外に少なかったらしい……と気づいたのは、つい最近のことだった。外で食う「鶏」と言えば、飲み会序盤を彩る、唐揚げ先輩くらいしか心当たりがない。──え? レモン? かける? どう