米国の株価指数に連動するファンドに資金を投じる投資家は普通、サプライズを求めない。だが、ラッセル2000指数連動のファンドで最近それが起きた。ほとんど知られていない中国企業の株価がはっきりした理由もなく急騰したのだ。 中国で小規模企業向けに融資保証・機器リースを手掛けるウィンズ・ファイナンス・ホールディングス(穏盛金融)は2015年のナスダック上場後、最大4555%値上がり。時価総額が今年2月、90億ドル(約1兆100億円)を突破し、米オンライン融資会社レンディングクラブの約4倍となった。同社の収入はウィンズの50倍あるにもかかわらずだ。 ウィンズの株価はナスダック総合指数の構成銘柄として過去1年で最大の上昇率を記録したが、同社は株価急騰の理由は分からないとのコメントを発表した。 米証券取引委員会(SEC)への届け出によれば、ウィンズ米国本社の住所はニューヨークのタイムズスクエアにある高層