国の特別天然記念物オオサンショウウオと中国原産の外来種との交雑個体が広島市で相次いで見つかり、市は生態系を乱すおそれがあるとして捕獲して隔離しています。今後も交雑個体の確認が増える見込みであることから、市は13日、捕獲したあとの扱いについて文化庁と協議することにしています。 “生態系を乱すおそれ” 文化庁と協議へ 広島市では、国の特別天然記念物オオサンショウウオと中国原産の外来種チュウゴクオオサンショウウオとの交雑個体がことし5月、市内の佐伯区の八幡川で初めて見つかって以降、これまでに数十個体が確認されています。 このまま交雑が進むと、日本固有のオオサンショウウオが絶滅するおそれがあるとして、市は広島大学などとともに交雑個体を捕獲して隔離していますが、すべてを捕獲できておらず、今後も交雑個体の確認が増える可能性が高くなっています。 オオサンショウウオの仲間は寿命が数十年と長く、飼育スペース