手宮線開通によって、その役割を何度か変えた古い古いトンネルの話。 みなさん、JR函館本線に乗っていて、札幌から銭函を過ぎたあたりでふと気付いたことはありませんか?海と反対側、山が迫る険しい崖にぽっかりと古いトンネルが口を開けているのを。 そう、それが今回の主役、「義経隧道」です。正確には、「張碓第五トンネル」、明治12年12月にできたトンネルです。 トンネルから見た函館本線。本当にすぐ近くにありますね。この張碓第五トンネル、実は手宮線敷設により人生(トンネル生?)を翻弄されたのです。 これは、徒歩道だった頃の張碓第5トンネル。まだ道がボコボコしていますね。 その後、ご覧の通り馬車道として整備されました。さっきよりだいぶ歩きやすくなったようですね。馬車が通れるだけの幅も確保されています。 そして、この道はなんと鉄道になってしまいます。それというのも、この辺りは神居古潭と呼ばれ、昔から交通の難