堺市の二つの市立中学の少年グループが6人対6人で殴り合うなどの乱闘をしたとして、大阪府警少年課などは20日、決闘などの疑いで、双方のグループの14歳の少年4人を大阪地検堺支部に書類送検し、当時13歳の8人を堺市子ども相談所に通告した。 同課によると、少年らはいずれも容疑を認めている。少年同士の乱闘に府警が決闘容疑を適用したのは過去20年で1件という。 容疑や非行事実は、少年らの互いのリーダーが「素手で殴り合い、武器は使わない」「相手がギブアップしたらそれ以上攻撃しない」などのルールを決めた上で、7月14日午後4時半ごろ、堺市内の空き地で6人対6人で乱闘するなどした疑い。 同課によると、少年らは学校周辺の駅前などの少年のたまり場を占拠する地位をめぐり小競り合いを繰り返しており、乱闘の数日前、メンバーの少年の互いの目が合ったことをきっかけに片方のリーダーが決闘を申し込んだという。　 【

傘に火を付けて社員寮に延焼させたとして現住建造物等放火罪に問われ、10月に横浜地裁（川口政明裁判長）での裁判員裁判で懲役３年、保護観察付き執行猶予５年の判決を受けた元被告の男性（21）が、保護観察で定められた保護司への連絡を怠っていることが19日、関係者への取材で分かった。判決は裁判員裁判で初めて起訴罪名を認めず、求刑を大幅に下回る執行猶予判決を言い渡していた。更生の可能性を重視した“温情判決”があだになった格好で、議論を呼びそうだ。 関係者によると、元被告が所在不明になっているとの情報もあり、連絡がない状態が続けば執行猶予が取り消される可能性もある。 判決などによると、元被告は今年２月、川崎市の元勤務先の社員寮脇でビニール傘にライターで火を付け、ミニバイクと玄関柱など約３・５平方メートルを延焼させた、とされる。検察側は「未必の故意があった」として現住建造物等放火罪の適用を求め、懲役４