建設業者から車などを脅し取ったとして、福岡市の指定暴力団幹部(52)ら2人とともに恐喝罪に問われた無職男性(52)に対し、福岡地検の女性検事が取り調べ中に「ぶち切れますよ」などと発言して自白調書への署名を求めていたことがわかった。福岡地裁で15日にあった論告求刑公判で弁護側が指摘した。検事も発言を認めているという。 弁護側によると、男性は起訴前の取り調べの際に、事件への関与を認める自白調書の内容を訂正するよう求め、署名を断った。女性検事は「それ以上拒否すると、もっと悪くなる」「もう、ぶち切れますよ」と発言。調書に署名すれば男性の言い分に沿う別の調書を作ると持ちかけて署名させたという。別の調書は結局作らなかったという。 検事はこれまでの証人尋問で、男性への発言や別調書の作成を持ちかけたことを認めたが、地裁は調書を証拠として採用した。弁護側は違法に取られた調書で、内容も不自然で信用性がない