ストリート・コーナーソサエティ この商品の他のレビューをみる» 評価: ウィリアム・フット ホワイト 有斐閣 ¥ 3,990 (2000-05) 都市エスノグラフィの古典として、質的研究のテキストでもしばしば参照される有名な本。本書は、3部構成からなる。最初は、著者の研究の発端からフィールドワークの終了までを描いた、いわば裏話に近い「はじめに」の部分。これが90ページほどある。次は、「一部 小物たち --- 街頭の若者たちと大学の若者たち」。最後が、「二部 大物たち --- やくざと政治家」である。つまり本当は二部構成なのだが、かなり長い「はじめに」がついていて、この「はじめに」の部分がこの本を古典にした要因であるように思えるのである。現在の私の観点からみれば、本論(「小物たち」「大物たち」)に書いてある内容は、他愛もない話が大半で、誰と誰が喧嘩をしたとか、ボーリングに組織構造が反映される