テントウムシは1日にアブラムシを100匹も食べてくれる 吸汁によって農作物に害を及ぼすアブラムシ。肛門から排泄される甘露が原因ですす病を引き起こすこともあり、確実に防除することが求められる。有効な農薬は開発されているが、薬剤耐性を持つ個体が現れるリスクを考慮すると、その使用はできるだけ抑えたい。そこで注目を集めているのがアブラムシを捕食してくれるテントウムシ(ナミテントウ、ナナホシテントウ)だ。 アブラムシを盛んに捕食するナナホシテントウ テントウムシは幼虫、成虫ともにアブラムシを捕食し、成虫になると1日に100匹も食べるため、アブラムシの防除には打って付けの天敵といえる。ただし、テントウムシには飛翔能力があり、アブラムシを食べ尽くすと圃場から飛び去って、防除効果が長続きしなかった。この問題を解決するため、千葉県立農業大学校の准教授、清水敏夫さんはテントウムシの翅を固定して飛べないようにす
