大阪市東住吉区に住民登録された女児(6)が数年前から行方不明になっている事件で、児童手当を詐取したとして逮捕された両親が女児の兄が通う市立小学校の調査に、女児を除いた家族構成を伝えていたことが19日、学校関係者への取材で分かった。女児の兄は学校側に「妹なんて知らない」と話しており、大阪府警は女児が不明になった時期の特定を急ぐ。 同市によると、市立小では在籍児童の家庭環境を確認するため家族構成を調査しているが、逮捕されたアルバイトの父親(53)と無職の母親(35)は兄2人の入学当初から、女児を除いた4人家族と回答していた。 一方、両親は毎年、女児を含めた5人家族という「現況届」を市に提出し児童手当の不正受給を続けていた。女児は乳幼児の定期健診や医療機関の受診歴が一度もなく、府警は平成18年5月の出産直後に死亡していた可能性が高いとみている。 女児は今春、兄と同じ小学校に入学予定だったが