私が漫画の原作者として認められたのは、1974年、少年サンデーでの連載「男組」によってだ。 「男組」が世に出たのは、2019年現在からすると、45年も前のことになる。 その時に15歳だった読者は、今は60歳になっている。 およそ半世紀近い昔の作品だ。 平成生まれの人達にとっては、 「へえー、大昔に、そんな漫画があったのかい。何だ、そりゃ」 ってなもんだろう。 ところが、今、その「男組」を取り上げて本を書いてくださった方がいる。 横山茂彦さんといって、雑誌「状況」の編集長、などいくつかの雑誌に関わり、複数の筆名で、小説の他に、「日本史の新常識」(文春新書)など様々な著書を持つジャーナリストであると同時に作家であり、時代、政治状況に敏感な方である。 横山茂彦氏が書いてくれた「男組」の本は、題名を 「男組の時代 番長たちが元気だった季節」 と言う。 名月堂書店刊 定価1500円。 なぜ、横山茂彦