前々回:今年の冬休みあたり皆やればいいと思うフリーソフトRPG『魔王物語物語』 前回:『魔王物語物語』 - ブレイクスルーの気持ちよさ 演出まわりの話。 よくゲーム性と演出(ストーリー)のどちらを重視するか的な問答がありますけれど、ゲーム性も演出もプレイヤーに気持ちよさを与えるための手段と考えればどちらを優先するかという話ではなくなります。そうであれば両者が対立するような事態は設計自体のミスとも言えそうで、その点本作はバランスがいいなと思いました。 多くのストーリーは「メモを読む」という形で語られます。長い物語の中のあるワンシーンを切り取ったようなストーリーテリングは必要最小限以下の情報しか提示しませんけど、だからこそ個々のシーンには際立ったインパクトがあります。これは「サガ」シリーズとかが突き詰めている手法ですね。 かっこいいシステムを思いつくと、それを全編に渡って適応したくなるのは作り