〈教科書を比べる〉 韓国―光復軍の戦いぶりを2ページで アジア・太平洋戦争は、世界史分野の「社会2」と、韓国史を扱う国定教科書の「国史」の両方で教える。 広く使われている金星出版の「社会2」は、第2次大戦の経過を、ドイツのポーランド攻撃から原爆投下まで2ページで絵や写真入りで説明。「日本軍、インドシナ侵攻」「日本の真珠湾奇襲」などの項目を立て事実関係を記す。 執筆者が取材に応じてくれたティディムドル出版の「社会2」は、広島の被爆中学生の手記を紹介している。金陸勲(キム・ユックン)・泰陵高校教諭は「核兵器がいかに恐ろしいか韓国人はよく知らない。侵略国も侵略された国でも、戦争が民衆に大きな苦痛を与えたことを教える」と執筆の意図を語る。 国史の教科書は、中国にあった大韓民国臨時政府につくられた韓国光復軍の戦いぶりを2ページで記述する。 《日帝が太平洋戦争を起こすと、大韓民国臨時政府は日本に宣戦布