電車の乗客がホームから転落したり、電車と接触したりするのを防ぐ「ホームドア」について、関西での導入駅数が首都圏の約4分の1の75であることが、国土交通省の調べで分かった。“東高西低”の状況だが、壁のないホームは、酔客の転落など重大事故につながりかねず、視覚障害者にとっては死活問題といえる。乗り入れる車両の規格の違いなどが困難な理由とされるが、有力な安全対策が関西で進んでいない現状が浮き彫りとなった。 首都圏の4分の1 同省によると、全国でホームドアが設置されている駅は平成24年9月末で、539(モノレールや新幹線などを含む)。首都圏の275に対し、関西は75と大きく差が開いている。関西の大手私鉄5社にいたってはゼロだ。 地下鉄の東京メトロでは20年の副都心線開業にあわせて整備。京王電鉄は、駅の地下化に伴い24年8月、3駅に設置するなど、新路線のスタートや駅の改良時に合わせて設置するケースが