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寒風が身にしみる季節になりました。同じ寒さにさらされても、寒いと感じる人とそうでない人がいます。どこが違うのでしょうか。さらに、寒さに強い体を作るにはどうしたらいいのでしょうか。信州大学教授の能勢博さんに聞きました。【聞き手=編集部・中村好見】 ◇寒さに対する体の調節反応 元々ヒトの寒さに対する反応は、暑さに対するほど優れてはいません。それでも、周りをみてみると、寒がりの人とそうでない人がいます。このことから、寒さに対する体の調節反応が確かに存在すること、そしてそれには個人差があることがわかります。 まず、「寒い」と感じるのは皮膚です。寒さにさらされると、皮膚の血管が収縮して肌の色が白くなります。これは皮膚表面の温度を下げて、体熱の放散を抑え、体温の低下を防ごうとする調節反応です。さらに我慢していると「震え」が起こってきます。「震え」は筋肉のリズミカルな収縮です。はじめは口の周囲の筋
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