パン製造大手フジパンのグループ会社「フジパンストアー」(名古屋市)が昨年12月、金属製の型が入ったまま菓子パン1個を販売していたことが、同社への取材で分かった。パンを買った男性からの苦情で分かったという。 同社によると、型が入っていたのは、愛知県みよし市の商業施設内にある同社の「パン工場三好」店が昨年12月5日に製造、販売したチョココルネ。コルネを作る際に使う円錐(えんすい)形の型(長さ13センチ)が入っていたという。翌6日にコルネを買ったという男性から「治療中のセラミックの歯にひびが入った」と苦情があったという。 店側によると、パンが焼き上がった後に型を取り忘れたとみられる。苦情を受けて確認したところ、型が一つ足りなかったという。同社は再発防止に取り組むとしている。