カスペルスキーが最新のサイバー犯罪に関する報道関係者向け説明会を実施。同社CEOのユージン・カスペルスキー氏が来日し、国際的なサイバー犯罪の抑止に向けて協力するインターボールの中谷昇氏とともに、インターネット脅威の現状について語った。 今から十数年前。まだオンラインバンキングもスマートフォンもなかった時代は、サイバー犯罪に類する問題はなきに等しかったとカスペルスキー氏は振り返る。確かにその時代にもウイルスやワームなどは存在し、ネットワーク越しに不正アクセスを試みる人たちはいたが、その大部分は単純な知的好奇心やイタズラが目的で金銭を詐取するといったような犯罪ではなかった。しかし、インターネットが生活に根付き、当たり前のようにオンライン決済が行われる現在、サイバー犯罪者の数は日々増加している。 カスペルスキー氏は、その理由として「収益性の高さ」「サイバーであること」「国境がないこと」の3つを挙