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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/tsuchiya (3)

  • ハックされた世界秩序とサイバー・ドラゴンの台頭

    <サイバー攻撃が世界秩序を揺るがし、変えてしまうと唱える二人の著者、『ハックされた世界秩序』のアダム・シーガル、『サイバー・ドラゴン』のディーン・チェンに話を聞いた> 雑誌『フォーリン・アフェアーズ』の発行で知られる米国ニューヨークの外交問題評議会(CFR)でサイバーセキュリティを研究するアダム・シーガルは、最近出版した著書『ハックされた世界秩序(The Hacked World Order)』で数々のサイバー攻撃の事例を紹介している。そして、それらが世界秩序をハックすることになっているという。サイバー攻撃が世界秩序を揺るがし、変えてしまうことになりかねないというのだ。 シーガルは7月31日に『ニューヨーク・タイムズ』紙でカタールをめぐるフェイクニュースにも言及している。UAE(アラブ首長国連邦)の支援を受けた者がカタール政府のニュース・サイトやソーシャル・メディアのサイトにサイバー攻撃を

    ハックされた世界秩序とサイバー・ドラゴンの台頭
  • 米国大統領選挙を揺さぶった二つのサイバーセキュリティ問題

    中国・杭州で開催されたG20サミット(9月4日)で対面するプーチン大統領とオバマ大統領 Sputnik/Kremlin/Alexei Druzhinin/via REUTERS <9月の杭州でのG20サミットは、ロシアに対する見方が変わった転換点といえるかもしれない。クリントンの私用電子メール問題、民主党に対するサイバー攻撃という二つの問題が重なり合い、それが大統領選挙に影響した可能性がある> 2016年9月、北京で中国のサイバーセキュリティ研究者と話していて、おやっと思ったのは、「最近のロシアがおかしい」という指摘が出てきたときである。 その直前の9月4日、中国の杭州で開かれたG20サミットの際、ロシアのウラジミール・プーチン大統領は中国の習近平国家主席にアイスクリームをお土産に持ってきて友好関係をアピールしていた。ところが、中国のサイバーセキュリティ研究者は、ロシアが国連でまとめた情報

    米国大統領選挙を揺さぶった二つのサイバーセキュリティ問題
  • サイバー攻撃で、ドイツの製鋼所が甚大な被害を被っていた

    2014年12月末、ドイツ政府の情報セキュリティ庁(BSI)からサイバーセキュリティに関する報告書が公表された。BSIは、もともとはドイツ政府の主要インテリジェンス機関(諜報機関)である連邦情報局(BND)の暗号部だったが、2011年に切り離されて独立の機関になっている。その報告書によると、ドイツの製鋼所のネットワークがサイバー攻撃を受け、溶鉱炉の一つが甚大な被害を被ったという。攻撃者はいわゆる標的型電子メールを送りつけ、制御システムを乗っ取った。その結果、プラントの部品が壊れ、溶鉱炉が正常に停止せず、被害が生じたという。 BSIの分析によれば、プラントに属する特定の個人が狙われ、ソーシャル・エンジニアリングの手法を使って電子メールを開くように細工されていた。メールは一見すると組織内から来たように見えたという。攻撃者たちはプラントの従業員の情報システム(電子メールやウェブなどの情報処理用の

    サイバー攻撃で、ドイツの製鋼所が甚大な被害を被っていた
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