さてさて、「リーンの翼 COMPLETE」も無事発売しました。小粒ですが確実に売れており、発売当日の昨日はアマゾンで一時的に品切れとなるほどだった。『リーンの翼』と富野ファンのオレにとって嬉しいかぎりです。 で、今日は富野由悠季監督が著作なさった『映像の原則』からエンターテイメントとは何かについて紹介したいと思います。エンターテイメント論についてこれまで富野監督も数多く述べましたが、『映像の原則』は富野監督が唯一執筆した技術書であるため、おそらく富野監督の考えをもっともまとめた論述ではあります。 以下の文章は『映像の原則』(キネマ旬報社)の第12章「エンターテイメントとは何か」からの引用で、同書の結論代りの最終章でもあります。 『花伝書』より 白洲正子・吉越立雄著の『お能の見方』(新潮社/トンボの本)という本によりますと、申楽というのは、神社のお祭りのたびにお祭りの意味を翻訳して大衆に見せ
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