少し、昔の話をさせてください。 あれはまだ小学2年生のころでした。 夏休みのある日、私は真帆の家にお泊まりに行ったんです。 宿題が終わらないから、手伝って欲しいとお願いされたのがいちばんの理由でした。 あのころはまだ私も真帆に対して甘すぎたんですよね……。 うっかり心配になって、素直に手伝ってしまいました。 まあ、それはあんまり関係ないので置いておきまして。 宿題は夕ご飯前に無事終わったので、夜は二人でトランプをしたり、テレビを見たりして過ごしました。 その時偶然放送していたのが、いわゆる『心霊写真特集!』みたいなバラエティで。 私、そのころはまだお化けとかが怖くて、真帆に「違う番組にしない?」って頼んだんです。 でも真帆は「こんなのへっちゃらさ!」とスケートリンクみたいにつるつるな胸を張ってきかなくて、結局二人で観ることになったんです。 ……今思えば盛大な強がりだったのは明らかなんですが
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く