錦織圭(日清食品)ほど、日本のテニス界に刺激を与えた選手はいないだろう。身長178センチは、世界はもちろん、日本選手の中でもさほど大きくない。日本テニス協会に残る12歳前後の時期の体力データも決して高くなく、彼を上回る選手はいくらでもいた。そんな選手が世界のトップ10に入って存在感を見せているのだから、周囲に与える影響は大きい。そんな親近感がよかったか。錦織の登場以降、それに引っ張られるように、5歳上の添田豪、1歳年長の伊藤竜馬、杉田祐一らが相次いでトップ100に入り、年下のダニエル太郎、西岡良仁と杉田がツアー優勝を手にした。錦織がプロデビューして13年目となった2019年、全豪オープンには3人が予選なしで本戦に出場した。常に先行していた女子が大坂なおみ(日清食品)1人だけだったのにである。1998年にジュニア世代の強化プログラム「修造チャレンジ」を立ち上げた松岡修造(「『僕は貴公子じゃな
2017年9月、雨上がりの夕焼けのなか、伊達公子は現役最終戦を有明テニスの森公園で終えた。スコアは0-6、0-6。16年に手術した膝に痛みは残り、肩痛も発症。見ている方がつらくなるほど動けなかった。現役最終戦も「勝たないと」試合後のセレモニーではその功績をたたえる多くのメッセージが披露された。そのなかで爆笑を誘ったのが高校の後輩、浅越しのぶの言葉。そこには伊達公子という人物がわかりやすく表れていた。「第2セットの0-5で(コートに)コーチを呼んだでしょ。解説をやっていると(コーチがつけた)マイクが拾う声を聞けて……。伊達さんが『1ゲームとりたい』と言った時、涙でてきた。まだとりたいのって」妥協することなく、目標に向かって一直線。そのために必要だと思うことは何でもやる。「プロとして勝たないといけない。そこそこでいいと思ってプロになったわけじゃないから。自分の目標を達成するために何が必要か。(
振り返ってみて、あれが時代の変わり目だったと思う場面がスポーツの世界にはある。女子テニス界のそれは大坂なおみ(21、日清食品)の2018年全米オープン優勝だろう。決勝の相手はセリーナ・ウィリアムズ(37、米国)。四大大会23勝、21世紀の女子テニス界に君臨してきた女王である。大坂は20歳にして初めての四大大会決勝。だが、舞台に萎縮することも、幼い頃から憧れてきたセリーナをリスペクトしすぎること
ポイント○労働時間規制の適用除外との説明不正確○短期的には生産性の向上は期待しにくく○指定職種以外の労働者が導入望む状況を働き方改革の取り組みの一環として、4月から高度プロフェッショナル制度(高プロ)が新設される。高度な専門的知識を持ち、高い年収を得ている一部の専門職を対象として、現行の労働時間規制については適用しない制度だ。その導入にあたっては、時間ではなく成果で評価されるべき働き方にふさわ
ポイント○若年人口減で日本的雇用慣行の矛盾拡大○女性の賃金底上げへ正社員比率上げ必要○父親の帰宅なお遅く子育て参加は限定的2019年4月から働き方改革法のうち残業の上限規制が実施される(中小企業は20年4月から)。時間外の上限について「月45時間、年360時間」を原則とし、臨時的な事情がある場合でも年720時間、単月100時間未満(休日労働含む)、複数月平均80時間(同)が限度となる。また20年
David Andolfatto “The failure to inflate Japan” MacroMania, November 29, 2016 2013年1月22日,日本政府と日本銀行はデフレの克服と持続可能な経済成長を達成するという異例の共同声明を発表した。この声明の目的は2%のインフレ目標を導入することだった。これが共同で発表されたのは,金融当局と財政当局が自分たちの共通の目標を達成するために協調することが期待されることを念押しするためで,新たなインフレ目標の信頼性を強化するという明確な試みだった。 2013年4月4日,日銀はインフレ目標をどのようにして達成するつもりか説明を行った。つまりは量的・質的緩和(QQE)だ。QQEは(ほぼほぼ)標準的な金融政策で,例外だったのは通常の規模よりも大きなものだったことだ。すなわち,銀行預金準備(お金)を創り出し,それが今度は証券,基本
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く