スタート地アルビ生まれのリリアン・カルメジャーヌが、地元ファンの期待を裏切らず、いの一番に飛び出した。フィニッシュ地トゥールーズ生まれのアントニー・ペレスもすぐに後を追う。第1ステージの敢闘賞ステファヌ・ロセットに、逃げ集団で唯一のベルギー人エメ・デヘントも加わった。4人はメイン集団から最大3分のリードを奪うものの、後方のスプリンターチームは決して手綱を緩めなかった。ロット・スーダル、ユンボ・ヴィスマ、ドゥクーニンク・クイックステップは、非情かつ冷静な制御で、じりじりと逃げ集団を追い詰めていく。 フィニッシュ手前約30km、真っ直ぐ南下していた集団が、西へとハンドルを切った。風向きの変化に加えて、道幅も急激に狭まった。当然のようにプロトン内の緊張感は高まり……大きな集団落車が発生する。ナイロ・キンタナやリッチー・ポートという総合表彰台候補も巻き込まれた。幸いにもしばらく後にメイン集団に復帰