「ピッチにゴールは存在しない」。J1浦和の元日本代表GK西川周作(36)は今、この意識でゴールを守っている。横7.32メートル、高さ2.44メートルの枠は確実に存在するのだが、ゴールの位置を意識しないことで守備範囲が広がったという。浦和のキーパー論を聞いた。(上條憲也) 今季の浦和は西川の好判断がなければさらに失点した場面がある。開幕2連敗の苦いスタートだったが、第2節の横浜M戦は前半から相手の強烈なミドルシュートを素早い反応で止めた。攻守がかみ合ってきた第3節からチームは3連勝し、逆転勝ちしたC大阪戦は1点を追う前半、CKの場面で相手選手が前にいて動けなかったが、西川がうまくいなして防いだ。