岸田文雄政権の支持率が急低下している。きっかけは所得減税だ。日本経済がふるわない中での減税は最適な政策のひとつだ。だが、それがまったく国民に支持されていない。理由は簡単で、所得減税が「しょぼく、遅く」さらにもっと有効な手段(消費減税)があるのに財務省に忖度してやらないからだ。 「しょぼさ」は一回限り4万円で済ませようとしている点にある。その時の経済状況などお構いなしのお役所仕事のようだ。また、減税時期は来年の夏に予定されている。岸田首相のシナリオは、春闘で上がる予定の賃金の恩恵を、所得減税でさらに支えるというものらしい。 だが、減税で賃上げできる環境をまず生み出すことが重要だ。夏ではあまりに遅すぎる。かりに来年度予算を緊縮してしまえば、所得減税の効果はなくなる。 さらに日銀の金融政策も問題がある。岸田首相が任命した植田和男総裁は、「金融政策で景気が良くなるか分からない」とか「長期金利のコン
![【ニュース裏表 田中秀臣氏】 「アベノミクス前」に逆戻りか 日銀リーク問題、穴だらけの情報セキュリティー 罰則や政策決定会合期間見直しを(1/2ページ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d6fe6040619435369f4b55f153d3e7314f4539c4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FdK06TxDRHTQbY4Dd8GGe89tGJBo%3D%2F1200x630%2Ffilters%3Afocal%28409x283%3A419x293%29%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2F3QLEO2XLG5NBBGHHV3KTLD66NM.jpg)