ライターの山本莉会です。 皆さん、かつて日本の多くの地域では「結婚しても女性は夫の家に入らず、自分の実家で暮らしていた」ってご存知ですか? ドラマの見すぎで「夫の家に嫁ぐと、もれなく嫁姑戦争が待ち受けている」と思い込んでいた私にとって天国の話かと思えて仕方ないのですが、実はこの形式が庶民の間ではポピュラーな形だったのだとか。 それってどこの地域? 夫はそれで良かったの? 実母がずっと飯炊きしてくれたってこと? つまり結婚後も遊んで暮らせたってこと? など、聞きたいことがありすぎるので、民俗学の教授に会いにいきました。 佛教大学民俗学教授・八木透先生。『図解雑学シリーズ こんなに面白い民俗学』(ナツメ社)の編著も務めたすごい方。 庶民の女性は「結婚しても実家暮らし」! 「先生、かつての日本女性は、結婚しても夫の家に入らず実家暮らしができたと聞いたんですけど」 「そうですね。古い時代には、結婚