世界を知ったサムライは、世界に学んで新しい国を作った。敗戦に打ちひしがれた国民は、黙々と働いて国を再興した。今、世界が日本を追い越していこうとする時代にあって、日本人は新たな成長の原動力を見失い、もがいている。「日本的経営」は色褪せるのみか、再び輝きを取り戻すのか。アクセンチュアの程近智社長に、日本企業の未来を聞いた。 答 それらに限らず、日本企業の強さの源になってきた仕組みや価値観の多くが変化の局面にありますね。この変化は多くの人が想像する以上に大きいものだと思います。江戸末期から明治にかけた維新の時代、そして戦後の復興期、日本は海外からあらゆる考え方や技術を猛然と学び、日本の風土や文化の中へ巧みに取り入れました。そうすることによって新しい時代に適した成長モデルを創り出してきたのです。 今また、新しいものを貪欲に吸収すべき時代の大きな節目を迎えているのではないでしょうか。 問 「新・日本