「おもしろい文章は、内容がおもしろい」という残酷な事実がある。 もちろん、表現や言い回し、空気感などでおもしろさを伝えられる人もいる。しかしそれができるのは、作家など一部のプロフェッショナルだけ。下手にマネすると「さむいエッセイスト」みたいになる。 プロの書き手ではないぼくたちが「おもしろい」と思われる文章を書くためには「内容で勝負する」必要がありそうだ。 ただ、おもしろいと思われるような「新しい考え方・できごと・情報」なんて、そうそうあるもんじゃない。というわけで、「やっぱりおもしろい文章なんて書けないや」とあきらめてしまいがちだ。 一方で、ふだんぼくらが「おもしろい」と思う文章は、ずっと「なるほど!」「へえ!」が続くようなものでもない。ずっと「新しい情報」だらけの文章は疲れてしまうのだ。 たとえばこんな文章がある。 パプアニューギニアは、南太平洋にあるニューギニア島の東半分及び周辺の島