スリーブの動作。上段は変速前、下段は変速後の状態。 マニュアルトランスミッションのうち、動力伝達用の歯車が常に噛み合った状態で変速する常時噛み合い(コンスタントメッシュ)式は、軸と同じ回転速度で回転するクラッチハブ(ハブ)やクラッチスリーブ(スリーブ)が軸上をスライドして歯車側面の噛み合い歯(スプライン)に噛み合うことで、軸の回転が歯車へと伝達される。このとき軸の回転速度と歯車の回転速度の差が大きいと、円滑に噛み合わずに変速操作が困難となる場合がある。シンクロメッシュ機構はこうした変速操作を容易にするため、回転速度の差を変速動作のなかで同調させる機構である。 シンクロメッシュの基本原理は1928年にアメリカのキャデラックにより発明され[1]、現在はこれを発展させた方式が広く普及している。いずれも変速機構に組み込まれた摩擦クラッチによって回転速度の差を無くし、歯車側面のスプラインにスリーブが

