昨日、近所のスーパーやコンビニをまわってみると、トイレットペーパーやティッシュなどの紙類、米やミネラルウォーターなどの食料品などが売り切れになっていた。東京都内では、似たような状況のようだ。筆者が9歳だった1973年に、同じような状況となった記憶がある。オイルショックにともなう、トイレットペーパーの買いだめ騒ぎである。 当時、買いだめがおきた原因には、いくつかの説ある。そのうち、もっとも有力なのものが「デマ=流言」だ。オイルショックの場合、大阪のあるスーパーがトイレットペーパーの販売促進のために、「紙がなくなる」という張り紙をしたことが発端だといわれている。そのスーパーには客が殺到し、あっという間にトイレットペーパーは売り切れ。 その後、騒ぎは全国に広がり、買いだめされる品物の種類も増えていく。すでに「原油高騰→生産量の減少→インフレ」という空気が社会に満ちているなか、その張り紙がまる