シャープの13年3月期連結業績について、12年度下期(12年10月〜13年3月)の本業のもうけを示す営業損益で百数十億円の黒字を確保できる見通しになったことが31日、分かった。白物家電や中小型液晶パネルなどの売れ行きが伸び始めており、利益が改善する模様。シャープは、みずほコーポレート銀行と三菱東京UFJ銀行の主力取引銀行から融資を受ける条件として、12年度下期の営業黒字化を求められており、ひとまず目標を達成することで、再建に弾みが付きそうだ。 シャープの奥田隆司社長が1日、東京都内で記者会見して発表する。シャープが8月2日に公表した12年度下期の営業利益予想の300億円を下方修正するが、世界的な景気減速で薄型テレビや太陽電池の販売減が見込まれ、営業赤字に転落する恐れがあった。一方、13年3月期通期の連結最終(当期)赤字は、従来予想の2500億円から2000億円前後悪化し、4500億円前後に