出版デジタル機構が明治期の大衆娯楽雑誌として親しまれていた落語・講談速記本『百花園』全240巻を電子化、順次配信開始。 出版デジタル機構は5月24日、経済産業省「コンテンツ緊急電子化事業」(緊デジ)によって電子化され、日外アソシエーツが発行している明治期の落語・講談速記本『百花園』を順次電子書店に配信すると発表した。 『百花園』は明治22年から33年にかけて通巻240号が刊行された落語・講談速記本で、当時1万5000部発行されていた明治の大衆娯楽雑誌。原本は国立国会図書館や早稲田大学演劇博物館にあるが全巻揃っているわけではない。そのため、落語家や江戸ことばなどの専門家から全巻のデジタル化が待ち望まれていた。 電子化するにあたり、旧仮名遣いや当時の表記を正確に再現するため、固定レイアウトを採用。豊富な挿絵も当時の筆致そのままに表現されている。 第1期として配信されるのは第1号から第60号まで